
「ゲームの途中なのに勝手に再起動された」「会議の 30 秒前に Windows Update が走った」──Windows ユーザーの方にとっては、たぶん一度はやられたことがある経験ですよね。
そのストレス、ようやく公式に解決される方向で動き始めました。Microsoft が 「Windows Update を 35 日ずつ、無期限に延期できる」 設定を公開する、というニュース(The Verge、2026-04-24)。これまで「最大 5 週間まで延期」だった上限が事実上なくなる、ということです。
ちょっと気になったのが、あくまで 35 日ずつの延期、という設計のところで。詳しく見ていきましょう。
The Verge が伝えている内容を整理します。
ポイントは「無期限に放置できる」のではなく「35 日ごとにユーザーが意思表示する」設計になっているところです。Microsoft 側としては、セキュリティの観点で完全に放置されることは避けたい。でも、「いま忙しい」「いま入れたくない」というユーザーの声には応えたい。35 日ごとの再延期は、その折衷点に立っている設計、と読めます。
「PC は普段使うけど、設定はそんなに触らない」という方向けに、何が嬉しいかを噛み砕いてみます。
これまで一番つらかったのは、強制再起動の予期しないタイミング でした。寝る前に「ちょっと作業しておこう」と思って戻ってきたら、PC が更新後の真っ青な画面でログイン待ち、というやつ。会議の途中で「Windows Update を構成しています」と表示されて、共有画面が止まる、というパターンも、あるあるだと思います。
35 日延期を繰り返せるようになると、「自分のタイミングで、土日の夜にまとめて入れる」 といった運用が、設定 1 つで可能になります。仕事のピーク前後を見越して計画的に判断できるのは、面倒くささより安心感が勝ちますよね。
面白いのは、Microsoft がここまで延期を許すスタンスに踏み込んだところで。
ここ数年、Microsoft は「セキュリティのために Windows Update は強制的に当てるべき」という方針で来ていました。Windows 10 の終了サポート問題でも、ユーザー側の延期を絞り込んできた経緯があります。それが 2026 年になって、「35 日ずつなら何回でも延期 OK」 に転換した。これは、利用者側の不満が長く溜まっていたことの裏返しでもあるし、競合 OS(特に Apple や ChromeOS)の更新体験との比較で見直しを迫られた、という見方もできます。
ただ、35 日ずっと延期を続けると、累積する更新の量 が膨れ上がる可能性があります。半年ぶん溜めて一気に当てると、適用に時間がかかったり、互換性の問題が顕在化したりするリスクは残ります。「延期できる」と「延期し続けるべき」は別の話、というのは、実際に運用するときに頭に置いておきたいポイントです。
私のまわりだと、仕事の PC は IT 部門の方針に従う、家の PC は自分の生活リズムに合わせて 35 日延期を活用する、という分け方になりそうな気がします。
35 日という単位は、月単位で計画を立てる人にちょうど合う長さ。月曜の朝に「今月は延期」と決めれば、その月は気にしなくていい。次のステップが楽しみですね。
The Verge の記事によると、まず Windows Insider の Dev / Experimental チャンネル で先行提供、その後に 一般リリース という流れです。Insider に登録している方なら数週間以内に試せそうですし、一般リリースは数ヶ月以内、というのが過去の Microsoft のリリースペースから見た目安になります。
正式な日程は Microsoft 公式ブログや Windows Insider Blog で発表されるはずなので、続報が出たら設定画面の場所と一緒にまとめ直したいと思います。
The Verge — Microsoft will let you pause Windows Updates indefinitely, 35 days at a time