🕛 2026.4.19 11:54 文:みちるガジェ

RAM不足は数年続く——SK会長も警告、2027年末でも需要の60%しか満たせない

RAM不足は数年続く——SK会長も警告、2027年末でも需要の60%しか満たせない
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The Vergeが「RAM不足、数年は続く」という結構ヘビーな記事を出してきました。引用元はNikkei Asiaで、メモリメーカーが増産に動いても2027年末時点でDRAM需要の60%しか満たせない見込み、SK Group(SKハイニックス親会社)会長は「不足は数年続く可能性がある」と発言した、という話です。

で、気になる中身なんですが、根本原因はAI需要。HBM(High Bandwidth Memory)がGPUに張り付いて出ていく分だけ、DDR5や標準DRAMの生産ラインが圧迫されてる、という構造ですね。

これ、ハードウェア側の人としては結構しんどい話で、

  • PCの自作・買い替え予算が読めなくなる(特にDDR5の店頭価格)
  • スマホ・タブレットのRAM増量モデルが出にくくなる
  • データセンター用RAMが優先されて、コンシューマ向けが後回しになる
  • 中古市場の中堅PCが妙に強気な値付けになる

「今のうちに買っておけ」がガチで成立する局面、というやつです。

個人的に刺さったのは、SK会長が「数年」とはっきり言ってる点。半導体業界のトップが供給逼迫を肯定的に話す(つまり需要超過 = 値上げ余地)と、メーカー側は強気の長期契約を取りに行きます。AIサーバ向けに割り振る比率がさらに上がって、コンシューマ向けは後回し度合いが強まる。

ちなみに、過去のRAM不足局面(2017〜2018のスマホ需要起点の高騰)を覚えている人にはデジャヴ。あのときも価格が2倍近くまで張り付いて、PC自作勢が悲鳴を上げてました。今回はAI起点でしかも構造的(HBMの製造工程がDRAMラインを食う)なので、より根が深い。

前モデルと比べると——というか、2024年比でDDR5 32GBキットの店頭価格はすでに1.3〜1.5倍くらいにきてる体感。これがさらに動くとなると、

  • 自作PCを年内に組む予定の人 → メモリ先行で押さえる
  • ゲーミングノート/MacBook系を狙ってる人 → RAM多めの構成が割高になる前に判断
  • 企業のクライアント機更新計画 → 2026〜2027のサイクルでRAM単価上昇を予算に織り込む

このあたりはガチで効いてきます。

ちなみに(これ補足)、HBM側はSK / Samsung / Micronの3社寡占で、増産=新工場立ち上げが必要。1ライン立ち上げに2〜3年かかるので、2027年で60%という予測は妥当ライン。AIインフラの増強ペースが落ちない限り、この需給ギャップは続く構造です。

RAMが足りない時代に、AI PCをどう買うか——次の半年で問われそうですね。

The Verge — The RAM shortage could last years

みんなの反応

町工場のおやじ

DRAMの生産ラインってウェハ工程が共通だから、HBMに振ると標準DRAMが減るのは構造的な話。新工場立ち上げに2〜3年かかるのは半導体の常識で、需給が揃うとしても2028年以降。コンシューマ価格が落ち着くのはその後ですね。
株よみちゃん

SKハイニックス・Samsung・MicronのDRAM3社寡占構造で、HBM比率が上がるほど営業利益率が改善する展開。投資家目線では追い風だが、PCメーカー(DELL/HP/Lenovo)と国内SI各社のクライアント機原価は厳しくなる。中堅IT企業の決算で、ハード原価の上振れリスクが顕在化する。
島ぐらしCTO

RAM逼迫で「メモリは贅沢品」になると、エッジAIや軽量モデルへの揺り戻しが起きる可能性がある。クラウド側もメモリ単価上昇でランニングコストが押される。結果、SLM・量子化・MoEなど「メモリ節約系」の技術評価が再加速する流れになりそう。
ぬるぽ

「いま買え」は理屈で正しいが、最高値で掴むリスクもある。短期スポット価格と長期契約価格は別軸で動くから、コンシューマは需要発生時に買う基本を崩さないのが無難。投機的にメモリ買い溜めしても、容量規格が変われば価値が落ちる。
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