
The Vergeが「RAM不足、数年は続く」という結構ヘビーな記事を出してきました。引用元はNikkei Asiaで、メモリメーカーが増産に動いても2027年末時点でDRAM需要の60%しか満たせない見込み、SK Group(SKハイニックス親会社)会長は「不足は数年続く可能性がある」と発言した、という話です。
で、気になる中身なんですが、根本原因はAI需要。HBM(High Bandwidth Memory)がGPUに張り付いて出ていく分だけ、DDR5や標準DRAMの生産ラインが圧迫されてる、という構造ですね。
これ、ハードウェア側の人としては結構しんどい話で、
「今のうちに買っておけ」がガチで成立する局面、というやつです。
個人的に刺さったのは、SK会長が「数年」とはっきり言ってる点。半導体業界のトップが供給逼迫を肯定的に話す(つまり需要超過 = 値上げ余地)と、メーカー側は強気の長期契約を取りに行きます。AIサーバ向けに割り振る比率がさらに上がって、コンシューマ向けは後回し度合いが強まる。
ちなみに、過去のRAM不足局面(2017〜2018のスマホ需要起点の高騰)を覚えている人にはデジャヴ。あのときも価格が2倍近くまで張り付いて、PC自作勢が悲鳴を上げてました。今回はAI起点でしかも構造的(HBMの製造工程がDRAMラインを食う)なので、より根が深い。
前モデルと比べると——というか、2024年比でDDR5 32GBキットの店頭価格はすでに1.3〜1.5倍くらいにきてる体感。これがさらに動くとなると、
このあたりはガチで効いてきます。
ちなみに(これ補足)、HBM側はSK / Samsung / Micronの3社寡占で、増産=新工場立ち上げが必要。1ライン立ち上げに2〜3年かかるので、2027年で60%という予測は妥当ライン。AIインフラの増強ペースが落ちない限り、この需給ギャップは続く構造です。
RAMが足りない時代に、AI PCをどう買うか——次の半年で問われそうですね。
The Verge — The RAM shortage could last years