
Gemini が、ようやくその機能を載せてきましたね。
チャットで会話している途中で、生成した文章を Word(.docx)や Excel(.xlsx)、PDF、LaTeX として直接ダウンロードできるようになった、というアップデートが Google 公式ブログ The Keyword に出ました。エンジニアリング的には地味ですが、現場の使い勝手としてはかなり大きい話です。
これまでの Gemini は、回答内容をユーザーがコピーして、別アプリ(Word や Pages、エディタ)に貼り付けて整形する、という二度手間が必要でした。今回のアップデートで、プロンプトを書くだけで、その場でファイルにしてダウンロードできるようになります。
ちょっと気になったのが、対応している形式の幅広さです。Google 公式の発表によると、対応形式は Google Workspace のファイル(Docs、Sheets、Slides)、それに .pdf、.docx、.xlsx、.csv、LaTeX、Plain Text(TXT)、Rich Text Format(RTF)、Markdown(MD)。Word と Excel と Google Slides と PDF と LaTeX が同列に並んでいて、研究者向けの Tex 出力までカバーされているのが意外でした。ほとんどの形式は端末に直接ダウンロードできるほか、Google Drive にエクスポートも可能です。
今すぐ全ての Gemini アプリユーザーが、世界中で利用できるということ。無料プランも含めて世界同時で開放されました。日本の Gemini ユーザーも、すでに使えるはずです。
実際の使い方を、3 つの場面で考えてみました。
ひとつ、先生が授業のプリント原案を書く場面。子ども向けの「給食の話」や「夏休みのしおり」を Gemini に下書きしてもらい、出てきた回答をそのまま Word(.docx)でダウンロードして、学校の共有フォルダに置く。これまでは「コピー → Word を開く → 貼り付け → フォント整える」だったのが、ダウンロード 1 回で済みます。
ふたつ、大学院生が論文ドラフトを LaTeX で受け取る場面。文献の整理や section の下書きを Gemini にお願いして、.tex 形式でダウンロードできれば、Overleaf に直接アップロードして即コンパイルに回せる。研究室の指導教官に「下書きできました」と渡すまでの時間が、半日くらい短くなる感覚です。
みっつ、家計の予算案を Excel で受け取る場面。Google 公式が例として挙げているのも「予算案を .xlsx に書き出す」で、Gemini に「来月の食費・光熱費・サブスクの合計を見積もって」と頼めば、表形式で Excel として返してくれる。家計簿アプリの代わりに使えそうです。
面白いのは、Gemini が「Workspace 全部 + LaTeX まで一気にカバー」する更新を出してきたところ。Google 内部での「実用ツールとしての Gemini」へのスタンスが、はっきり見える動きです。
ふと考えてしまうんですが、「AI に書いてもらった原稿を、AI から直接ファイルで受け取る」流れが、こうして 1 ステップずつ自然になっていくんですね。クラウドサービス間でデータが行き来する手間が減るぶん、私たちは「中身の内容にだけ集中できる」時間が増えていく。今日からすぐ、gemini.google.com で試せます。
Google The Keyword — You can now easily generate files in Gemini.(英語)