
Apple の Mac mini が、いま手に入りにくくなっています(TechCrunch、2026-04-24)。Apple Store では sold out の表示が並び、eBay には 正規価格より上乗せされた転売価格 で出品が増えている、というニュースです。
ちょっと気になったのが、その理由のところで。買い占めの主役は転売目的というよりも、「ローカルでAIを動かすために、コンパクトで省電力なデスクトップが欲しい人 」たち、と TechCrunch が伝えている点です。
要点を整理します。
Apple Silicon を載せた Mac は、CPU・GPU・Neural Engine が 同じメモリプール を共有する設計です。これが、ローカル LLM を動かすときに地味に効いてきます。
NVIDIA の RTX 5090 級グラボでも VRAM は 32GB ですが、M4 Pro の Mac mini は構成によっては 64GB の統合メモリ が選べます(96GB 以上の構成は Mac Studio や MacBook Pro の M4 Max 機)。つまり、「VRAM の壁」で動かせなかった中型〜大型モデルを、Mac mini で走らせられる場面が出てくる、ということです。
しかも消費電力は GeForce 級グラボと比べて圧倒的に低く、ファンの音も静か。家のリビングや書斎に置いてもそこまで気にならない。「家計用デスクトップで AI を回す」という発想に、ちょうどよく合うハードでした。
「私は Mac mini を AI 用途で買うことはないけど」という方にも、これは間接的に関わってきます。
「AI 需要で Mac が品薄になる」現象自体は、2024 年の一部 MacBook Pro でもありました。今回の Mac mini はそれが「家計用にコンパクト」という別軸で来ている感じがします。
TechCrunch の記事には、Apple 側の供給見通しは具体的に書かれていません。一般論としては、Apple は新モデル投入の前後に旧構成の在庫を絞ることがあります。M5 世代の Mac mini が来るまでの当面は、Apple Store で粘るより 量販店の在庫狙い や 中古整備済製品 に目を向けたほうが現実的、と見ておきたいです。
転売価格に乗ってまで急いで買う必要があるかは、ローカル AI を「いま週何時間動かすか」で判断するのが落としどころです。週末だけ触るくらいなら、新モデルを待つ手もあります。次のステップが楽しみですね。
TechCrunch — Marked-up Mac minis flood eBay amid shortages driven by AI