
OpenAI がGPT-5.5 を 2026 年 4 月 23 日に投入しました。ChatGPT と Codex 向けの新世代モデルで、複雑なゴール理解・ツール利用・自己点検・長尺の作業を引き受ける、とされています。
個人的には腑に落ちる話で、GPT-5 の延長線というより、「エージェントに本業を渡すための土台」を作り直してきた、という印象です。ちょっと立ち止まって考えると、2025 年以降の OpenAI は「会話できるモデル」から「長い仕事を回せる同僚」への組み替えをずっと続けていて、GPT-5.5 はその現時点のマイルストーンに見えます。
GPT-5.5 は、まず Plus / Pro / Business / Enterprise のプランで、ChatGPT と Codex の両方に順次ロールアウトされます。GPT-5.5 Pro は ChatGPT の Pro / Business / Enterprise 向け。OpenAI は System Card も同日公開していて、Codex 側では GPT-5.5 が Plus / Pro / Business / Enterprise / Edu / Go で利用可能、400K context と Fast mode あり、API も近日提供予定で標準価格は input 1M あたり 5 ドル、output 1M あたり 30 ドルと案内しています。
要はこういうことですね。GPT-5.5 を一斉配布するというより、ティアに沿って段階的に開ける。インフラ負荷と安全運用の都合で、ここ数年の OpenAI は毎回この流儀です。
同日、NVIDIA のブログは Codex が NVIDIA GB200 NVL72 上で動いていると説明しました。OpenAI 本体も、GPT-5.5 は NVIDIA GB200 / GB300 NVL72 で共同設計・訓練・提供したと書いています。要するに、モデルの賢さだけでなく、それを支える推論基盤まで含めて一緒に前へ進めている、ということです。
ちなみに、Codex 側では Automations(スケジュールやトリガーで Codex を自動実行する機能)と Plugins and skills が同じタイミングで並びました。Codex を「チャット越しに触る道具」から、「スレッドとプロジェクトを持って継続的に仕事をする作業場」に押し上げる動きです。
TechCrunch は今回の発表を「OpenAI を super app に一歩近づける」と位置づけていました。チャット・コード・自動化・スキル呼び出しを ChatGPT ひとつに寄せていく設計思想は、確かに super app 的ではある。ただ、実際に企業が置き換えを決めるかは、ここから数ヶ月の実装負荷次第だと思います。
で、何が変わるかというと、「GPT-5 でいいや」と様子を見ていた層が、GPT-5.5 で本気でエージェント設計に入るかもしれない、というところ。Automations と skills が組み合わさると、「毎朝 9 時にデータを拾って要約して Slack に投げる」レベルはノーコードに近い形で組めます。ここは情シスが真顔で議論する話になりそうです。
まだ出たばかりなので、System Card は一度目を通しておいた方がいいです。安全評価や、推奨される使い方・しない方がよいタスクの輪郭が書かれています。Enterprise プランに入っている会社なら、管理者がロールアウトの可否を決めてから末端に配る流れになるはずで、そのとき判断材料になります。
まあ、急がなくていいんですけど、Plus / Pro のユーザーは手元に降りてきたら、まず Codex で自動化を 1 本組んでみるのがよさそうです。続報待ちですね。
NVIDIA Blog — GPT-5.5 Powers Codex on NVIDIA Infrastructure