🕛 2026.4.22 21:00 文:みちるガジェ

Anker、自社 AI チップ「Thus」発表──初搭載は次期 Soundcore 旗艦イヤホン、5/21 詳細

Anker、自社 AI チップ「Thus」発表──初搭載は次期 Soundcore 旗艦イヤホン、5/21 詳細
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Anker が自社 AI チップ「Thus」を発表しました。第一弾は 5 月 21 日の「Anker Day」で詳細が出る次期 Soundcore 旗艦イヤホン。つまり、外部のモバイル SoC 頼みじゃなく、イヤホン側で AI 処理を回すぞ、というやつです。今日のツボは、この一点です。

で、気になるスペックなんですが、Thus のキモは compute-in-memory(メモリ内演算)という構造、と報道されています。

Compute-in-Memory って何がうれしいのか

従来のモバイル向け NPU は「メモリから重み(パラメータ)を取り出して、演算コアで計算して、また書き戻す」という往復が多くて、この往復そのものが電力を食うので、大きめのモデルをイヤホンみたいなサイズで動かすのがかなりしんどい。

Thus の compute-in-memory 方式は、メモリの中に演算機能を持たせて、データ移動を減らすアプローチ。ざっくり言うと、CPU と RAM を往復させる距離を詰めにいくタイプのチップです。これで、オンデバイスで LLM や音声系モデルを動かすための電力コストを圧縮する、という話になります。

イヤホンのバッテリーは物理的に小さいので、効くのはこの部分。クラウド転送を減らして端末で完結する方向に振れば、遅延も通信量もプライバシー露出も同時に下げられるというのは、最近 Apple の on-device 戦略と同じ軸ですね。

最初の搭載製品は次期 Soundcore 旗艦イヤホン

Thus を最初に積んでくるのは、Soundcore の次期旗艦イヤホン。Anker は製品のフルスペックをまだ公開していませんが、現時点で報道ベースで確認できるのは次の範囲です。

  • 5 月 21 日の Anker Day で製品詳細を発表予定
  • Thus を使った新機能として Clear Calls を先行予告
  • Signature SoundVoice Control も搭載予定だが、詳細は未公表

Thus が実装するとされている用途で、現時点で Anker が先に見せているのは通話時の環境ノイズ低減です。TechRadar によると、Clear Calls は大きめのニューラルネットワークを使って背景ノイズを選択的に抑える方向の機能として案内されています。

価格帯や型番まではまだ公式確定していないので、現段階では「Anker がまずイヤホンで Thus を実装し、その後ほかのカテゴリへ広げる」という戦略面を読む段階です。

「Thus をあちこちに積む」戦略

The Verge の記事で強調されているのは、Anker が「今後数年、Thus を自社エコシステム全体に広げる」としている点です。つまり、

  • Soundcore のオーディオ機器(次世代のイヤホン・スピーカー)
  • モバイルアクセサリ(充電器、モバイルバッテリー系)
  • 将来的には IoT 機器全般

あたりが射程。Anker は CES 2026 でもすでに「AI 搭載の家電・ウェルネス機器」を複数見せていて、そちらとの整合性も取ろうとしている感じがあります。

正直、充電器メーカーが自社チップまで出してくる、というのは数年前なら考えられなかった流れです。アクセサリ企業が AI 機能をクラウド依存ではなくシリコン設計まで含めて差別化しに来た、という見方はしてよさそうです。

5/21 の「Anker Day」で見たいポイント

詳細は 5 月 21 日の Anker Day で出る予定なので、個人的に見にいくのはこのあたり。

  • Thus のピーク演算性能(TOPS)とアイドル時消費電力の具体値
  • 初搭載イヤホンの製品名と日本価格
  • オンデバイス AI 機能の具体メニュー(Clear Calls 以外に何が入るのか)
  • SDK/API の開放範囲(サードパーティが Thus を活用できるのか)

狙い目は、日本での初回販売タイミングです。まずは 5 月 21 日に、製品名と価格、どこまでの AI 機能がローカル実行なのかを確認したいところです。

The Verge — Anker made its own chip to bring AI to all its products

Android Authority — Anker launches new Thus chip for powerful on-wearable AI

TechRadar — Anker THUS chip breaks computing rules to put big AI models on wearable devices

みんなの反応

れんれん
(高校生・10代男性)

Anker が自社チップって、充電器屋のイメージから遠ざかっていくの面白い。イヤホンみたいな小さい機器でローカル AI を回す方向に本気で来たなら、使い勝手がどこまで変わるのか気になる。
J
JK勉強垢
(高校生・10代女性)

イヤホン側で AI を回すって聞くと未来っぽいけど、実際に便利かどうかは 5 月 21 日の機能説明次第かも。通話が聞き取りやすくなるなら、学生でも分かりやすい差になりそう。
コンビニ店長
(コンビニ店長・20代男性)

通話のノイズ低減が本当に強くなるなら、騒がしい場所で使う人には分かりやすい価値になりそう。毎日使う道具だし、価格と電池持ちのバランスはちゃんと見たい。
みさきの美容室
(美容師・SNSインフルエンサー・20代女性)

サロンで施術しながら音楽や通話を使うと、ドライヤーのノイズで全部持っていかれるんですよね。だから Clear Calls みたいな機能が実機でどこまで効くのかはかなり気になります。
町工場のおやじ
(精密部品製造・50代男性)

アクセサリメーカーが自社チップを量産に乗せられる時代になったということ。これ、日本の電機メーカーがもう10年前に通っておくべきだった道で、価格競争だけじゃ勝てないと分かっていたのに設計資産を積み上げる機会を逃してきた。中国ファブレスの層の厚さを改めて見せつけられる話だね。
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