今回は、NordVPNがサポートしているプロトコルについてです。それでは、さっそく見ていきましょう。
NordVPN は、主に以下のプロトコルをサポートしています。
実際にNordVPN を利用する際には、NordLynxプロトコルが最もおすすめです。なぜなら、NordLynxは業界で最速のVPNを実現するとされており、高いパフォーマンスを発揮するからです。
しかし、何らかの理由でNordLynxプロトコルに接続できない場合や、検閲が厳しい国にいる場合は、OpenVPNを使用することができます。
NordVPNが提供するVPN接続プロトコルで、WireGuard®プロトコルをベースに開発されました。WireGuardは、高速でセキュアなVPNトンネリングを実現するための最新の技術を採用しており、シンプルなコードベースと最新の暗号技術を使用しています。
これにより、従来のVPNプロトコル(OpenVPNやIPsecなど)に比べて、パフォーマンスの向上とセキュリティの強化が図られています。
NordVPNは、WireGuardプロトコルの利点を活かしつつ、プライバシー保護の強化を図った独自のプロトコルであるNordLynxを開発しました。NordLynxは、以下のような特徴があります。
NordLynxは、WireGuardの効率的な暗号化技術を利用しており、高速な接続速度と低いレイテンシを実現しています。これにより、ストリーミングやオンラインゲームなど、帯域幅を要求するアプリケーションでも快適に利用できます。
NordLynxは、現代的な暗号技術(Curve25519、ChaCha20、Poly1305、BLAKE2、SipHash24、HKDFなど)を使用しており、高いセキュリティが確保されています。
NordVPNは、WireGuardプロトコルのプライバシーに関する懸念を解決するため、独自のダイナミックIPアドレスシステムを導入しました。これにより、ユーザーのプライバシーがより保護されています。
NordVPNアプリケーションでは、NordLynxを簡単に選択して使用できます。これにより、ユーザーは最適なパフォーマンスとセキュリティを手軽に享受できます。
NordLynxは、多くのプラットフォーム(Windows、macOS、Linux、iOS、Androidなど)で利用可能です。NordVPNを使用する際には、NordLynxプロトコルを選択することで、高速で安全なVPN接続を実現できます。
オープンソースのVPNプロトコルであり、セキュリティとパフォーマンスのバランスが非常に良いとされています。企業や個人ユーザー向けの多くのVPNサービスで採用されているため、業界標準ともいえる存在です。OpenVPNは、以下のような特徴があります。
OpenVPNは、SSL/TLSをベースにした暗号化技術を採用しており、AES-256ビット暗号化をサポートしています。これにより、強力なセキュリティが確保されています。
OpenVPNは、TCPとUDPの両方のトランスポートプロトコルに対応しています。TCPは信頼性が高く、データの再送が可能ですが、速度がやや劣ります。一方、UDPは高速で低遅延ですが、信頼性が低くなります。用途に応じて、適切なプロトコルを選択できます。
OpenVPNはオープンソースプロジェクトであり、コードが公開されているため、独立した専門家によってセキュリティの検証が行われています。これにより、潜在的な脆弱性が早期に発見されやすく、安全性が向上します。
OpenVPNは、NAT(ネットワークアドレス変換)トラバーサルやプロキシサーバーをサポートしています。これにより、ファイアウォールや検閲を回避して接続することが可能です。
OpenVPNは、Windows、macOS、Linux、Android、iOSなど、多くのプラットフォームで利用できます。
OpenVPNは、セキュリティが強力で柔軟性が高いため、多くのVPNサービス(NordVPNを含む)で採用されています。ただし、OpenVPNは設定がやや複雑であることや、最新のプロトコル(例:NordLynx)と比べると速度が劣る場合があることに注意が必要です。
VPN接続に使用されるプロトコルの1つで、IPsecベースのセキュアなトンネリングを提供します。IKEv2は、高いセキュリティと速度を兼ね備えたプロトコルとして知られており、以下の特徴があります。
IKEv2は、AES暗号化や公開鍵暗号化を用いた強力なセキュリティを提供します。また、最新の暗号化技術や認証方法をサポートしているため、安全なVPN接続が可能です。
IKEv2は、モバイルデバイスにおいて特に高速な接続が得られることが一般的です。その理由として、IKEv2はセッションの再接続が迅速であるため、ネットワークの切り替えが頻繁に発生する状況でも、安定した接続性能を維持できます。
IKEv2は、モバイルデバイスにおいて特に優れたパフォーマンスを発揮します。ネットワーク間の切り替えや、一時的な接続の途切れが発生しても、迅速に再接続できる機能(MOBIKE)があります。
IKEv2は、NATトラバーサルをサポートしているため、ファイアウォールを越えて通信できる点が強みです。これにより、接続が安定し、中断が少なくなります。
IKEv2は、Windows、macOS、iOS、Androidなど、多くのプラットフォームで利用できます。ただし、設定が少々複雑であることが欠点とされています。
IKEv2は、高速でセキュアなVPN接続を実現するプロトコルとして、多くのVPNサービスで利用されています。NordVPNも、一部のプラットフォーム(特にmacOSとiOS)でIKEv2をサポートしています。
ただし、最新のプロトコル(例:NordLynx)が利用可能な場合、そちらを選択することでさらなるパフォーマンスの向上が期待できます。
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